This diary is from a researcher in the U.S.

by diamondquality

カテゴリ:Accounting Research( 462 )

研究することの幸せ

朝日新聞WEB版に、小説家が、小説家の悩み相談を受けるというコーナーがありました。
http://book.asahi.com/special/kazukonoheya.html

そのなかで角田光代氏は、小説を書かない幸せについて考察されています。
小説書きを仕事にできたことは私にとって幸福なことですが、けれど一方で、何か書くなんて思いつかないことは、それをはるかにうわまわる幸福なのではないかと思うのです。

 もしストレスがオールフリーになったら私は小説を書けるのかな、と以前からときどき考えていました。ストレスが小説を書かせると思っているわけではなく、言い換えれば、書かないですむくらいの幸福を手にしたら小説は書けなくなるのだろうかと考えるのです。


私も、よく、今の職業に関する幸福感について考えます。私は、この研究者という職業を24歳で意思決定しまして(遅いなあ、オリンピック選手で2歳半で決めた人もいるのにね。)、これまで続けてまいりましたが、研究を生業としないことは私には今や考えられないです。もう1度生まれ変わっても研究者になりたいと思っているので、正直、研究をしない幸せについて私は思いを馳せられないのです(It seems to be self-centered...)。みんなも、研究をやりましょうよという流れになってしまいます。今までにない仮説をあれやこれやと立てて、それを自分なりのモデルで検証し、結果を出していく。誰もやっていないことをやるわくわく感、どういう結果がでるかという期待感など、これは何事にも換えられない捨てがたいものなんです。

米国では、(うーん、また出羽の神になっているなあ。「米国では。。。。」というせりふをはかないように注意しているのですが。。。こういう人のことを○○出羽の神というそうです。)科学を小さいころから身近なものにするために、小学校低学年からサイエンスフェアを開催し、科学研究を奨励しています。たとえば、M&Mの袋に入っている色の確率を調査させ、ボードに仮説、実験、結果、結論を書かせます。そして入賞者を学校ごとに発表し、そこで入賞すると、地区大会で発表することになります。小学生だって、仮説をたてて実験するのです。早くから科学研究へ親しませる。こうすることで科学が身近になり、科学者になりたいと思う子ども達もでてくる。ー米国の科学研究の底力は、こうした地元の地道の努力と科学にたいする政府や社会の理解・支援があるからでしょうね。こうした試みは日本もやってほしいなあ。

話がそれてしまいましたが、研究者を続けてこられた私は、幸福だと思っています。(別の視点からすると幸運だもといえるでしょう。)研究することができる環境を与えて、そして支援してくださっているみなさまに心から感謝申し上げます。
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by diamondquality | 2011-01-22 11:37 | Accounting Research | Trackback | Comments(0)

2010年を振り返って

 あと3時間半で2010年が暮れようとしています。2010年は私にとって生涯忘れらない年の1つになりました。1つは学位を取得した年、もう1つは夢がかなった年だからです。これまでその夢をかなえるために努力し続けてまいりました。努力というよりも、その夢にたいする志が現実生活において生じるさまざまなことによって下がらないように、夢をあきらめないようにと精進してきたという表現のほうがしっくりくるかもしれません。

 尊敬する師にその夢実現のご報告をしたときに、ご努力の賜物というお褒めの言葉を賜りました。その言葉を拝受したときには師からこのような言葉をかけていただけると思わず、思わず涙がでてきそうになりました。登山にたとえれば、師はもうすでに頂上におられ、私はといえば、スタート地点にたったばかりです。したがって、とうてい師に追いつけるわけではありません。追いつこうと思ってがんばってきたわけではなく、ただ、師の背中をみて師の志をまねて生きてきたのです。そんな高い位置におられる師が後ろを振り返って労いの言葉をかけてくださる。学術的なことだけではなく真の人格者でおられることをあらためて認識した次第です。私は、自分もそのような師にならなくてはならないと思いました。
 学位取得、夢実現は、もちろん自分の力だけではありません、師のご指導、共同研究者の先生方、諸先生がたのご教示、そして母、家族の支えがあってのことです。あらためてみなさまに心より深謝申し上げます。みなさまにとって2011年も輝く年になるように祈念いたします。

今日は、おせち料理を作りました。
1.田つくり
2.昆布巻き
3.だいこんとにんじんの牛肉巻き
4.黒豆
5.煮しめ
6・なます
7.おいなり

家族が遠出していますので、戻ってきたら年越しそばを作ります。
伊達巻を作るのを忘れました。(編集:元旦に作って追加しました。)伊達巻はその形が書物に似ていることから文化の繁栄を願うものだそうです。。。また、煮しめにレンコンが入っていないです。レンコンは、先を見通す。。。という縁起物だからほしかったけど入荷されていませんでした。代わりに大根とじゃがいもを入れました。米国にいると、あるもので日本的なお料理を作ろうと創作意欲がわいて自己流のものが出来上がります。たとえば、今回は、干ぴょうが販売されていないので、昆布巻きはなんとはるさめで巻いてみました。。。こうして、我が家流、自分流のお正月料理を楽しんでみました。でも、私が日本料理をがんばる理由は、子ども達に日本文化、日本のお正月、お正月料理を味わい、できることなら継承してもらいたいというーいわばアイデンティティの伝達なんです。米国で育っていても日本人としての食文化、正月文化を持ち続けてほしいです。

それでは、みなさま良いお年をお迎えくださいませ。
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by diamondquality | 2011-01-01 11:00 | Accounting Research | Trackback | Comments(0)