学位のこと

 いつかは、この学位取得までの過程について書き留めておきたいと思っていました。
まだまだじっくり腰を落としてかけませんが、ここに簡潔に書きとめておきたいと思います。
私は母校から論文博士で授与していただきました。米国の大学で教壇に立っておりますと、学位はこのアカデミック界には運転免許のようなもののようにとらえられていますので、早く取得しなくてはと思っておりました。論文博士の場合は、本当にケースバイケースですので、あくまで一事例として受け止めていただければと思います。

学位を授与していただくまでの過程は、次のとおりでした。(米国の同僚に、日本の学位取得には論文博士と課程博士の2つのプロセスがあることを説明することを何度したことでしょうか。とってしまえば同じなのでもう今は説明はしておりませんが。)
      
     
 正式に申請(2009年5月)
 公聴会(9月)
 再提出 11月
 教授会承認12月
 理事会承認 2010年1月末
 学位授与式 2010年3月

こうしてみると、途中であきらめず最後までよく達成できたと自分でも感慨深く思います。自分のことで恐縮なのですが。。。ところで私の学位取得過程ってみなさまのご参考になるのでしょうか。。。。私の学位取得までの過程は、厳しいほうにランキングされるかと自分でも思います。でもこれだけハードだったわけですから、取得した喜びや安堵感は最高のものといえます。
結果的には、実証研究の3章分がすべて査読付き学会報告(特に米国学会において)あるいは査読付き雑誌掲載論文となり、ほっとしました。
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# by diamondquality | 2010-11-06 02:34 | Trackback | Comments(0)

受験システムの日米比較

村上龍さんのJapan Mail Mediaというブログに
冷泉彰彦さんが以下のような記事を書かれています。

第483回 「首都の教育改革に猛進したミッシェル・ルーの無念とは?」 配信日:2010-10-16

http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report3_2212.html

私は、恥ずかしながらこのミッシェル・ルー氏の教育改革について知りませんでした。冷泉さんは、米国の改革を提示しながら、日本ではそのような改革が難しいとし、その理由として幾つか示しています。その1つが以下の理由です。

4)そもそも「ホンモノの受験教育」は塾に任せて小中高は形骸化し、「ホンモノの実学」は企業内教育が担うとして大学教育に社会が期待しないという二重のムダがあり、その企業内教育も国際水準には全く遅れているばかりか、コスト的にできなくなりつつあるという「国としての人材育成のフレーム」が完全に壊れている現状。

米国に来てから、米国の健全で理不尽なことがない受験システムに賛同しています。日本も、受験システムについてすこしずつ検討していかなければと思います。日本と同じように、米国でも大学受験が、人々の最大の関心事1つと言っても過言ではありません。受験のアプリケーションに必要なGPAは、学校で学ぶ教科の成績をあげることが大事です。とてもいいことに、とにもかくにも学校が最も大事になんです。このGPAを上げる入試対策のための予備校や塾が米国には存在していません。米国都市部には存在しているのかもしれませんが、ここ東南部には存在しません。

一方、日本はどうでしょう。学校の成績は提出するかもしれませんが、入学試験の比重が高く、そこで高得点を取得するためには予備校に通わなければいけないというダブルスクールを生徒達は強いられています。米国の受験システムでは、公教育が機能しています。生徒達も学校の勉強に力を入れざるを得ません。GPAというのは成績のABCを数値化した合計値を履修クラス数で割ったものだからです。SATは英語と数学のテストの点数の合計です。ここで理系の学校と文系の学校側がどちらを重点してみるかで合否が分かれるのです。自らが理系とか文系とか決めなくても必然的に振り分けられていくという仕組みといえましょう。

1.SATとGPA
2.エッセイ(恐らく、志願者本人の情熱をみるため)
3.スポーツや芸術、ボランティアなどにおける卓越した才能およびリーダーシップ能力。

米国の大学に応募するのに必要なものは、簡単に示しますと上の3つです。
大学側からの選抜方法というのは、教員ではなくアドミッション(入試)課が行います。
日本の大学の先生は、入試作成から、入試監督、採点までしていますと伝えたらびっくりしていました。

1は、学校の勉強をがんばってAを目指すこと
3ーこれが大変です。家族が一丸となって、子供のスポーツに集中します。スイミング、サッカー、野球。そしてもう1つあれば最強のアプリケーションになるということで、音楽や武道等をやらせます。

したがって、日本と違って1回のチャンスのために必死にがんばるのではなく、家族どもども長期戦となります。
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# by diamondquality | 2010-10-31 23:34 | Trackback | Comments(4)

嬉しいこと

今、1月学期と春学期の履修期間中です。今なお、私の講義を取得したいという学生さんからの問い合わせがあります。この大学で教鞭をとるようになってから、1月学期を講義するのは初めてです。実際には研修プログラムで3週間日本で教鞭をとった経験はありますが、この大学キャンパス内で1月学期を講義するのは初めてになります。1月学期は、この大学特有の学期で、毎日2時間講義が1か月続きます。

かつて私が修士1年のときに、コロラド大学ボールダー校経済大学院ともいうべきECONOMICS INSTITUTEに留学していたときがこのようなスケジュールでした。朝6:30から8:30という講義時間、このような時間帯に毎日という米国の大学の講義システムを、カルチャーショックと眠さを乗り越え、なんとか単位をもらうことができました。その20年後にまさか同じ米国の地で自分が逆の立場になるとは想像もできませんでした。。。。感無量です。

なぜこんなに問い合わせが多くなったのでしょうか。それは、大学のWEBサイトに掲載された
http://www.converse.edu/news-article/2010/07/kimonos-karaoke-and-lots-rice

ことも決定要因の1つでしょうし、実際履修した学生さんの口コミの効果もあることでしょう。いずれにせよ嬉しいことです。本日は、「日本文化や日本のビジネスを勉強することが長年の夢だったのです。夢をかなえてくれてありがとう」とお礼のメールまでもらいました。教師冥利につきますね。

NY地域や西海岸では日本のことを学ぶ機会や日本人と知り合いになる機会がありますが、ここ米国東南部では日本人自体も少ないし、日本語、日本文化、日本のビジネスなど日本のことを学ぶ機会も限定されています。この地域に日本からも若い人に来てもらいたいし、この地域の方にも日本のことを知っていただきたい。こうしてお互いのことを知る機会をつくり、お互い知り合ってはじめて交流が始まるのではないかと思います。。。少しずつ、私ができることで、そうした日米の交流にたいする貢献につながっていけばいいなと思っています。
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# by diamondquality | 2010-10-28 12:03 | Trackback | Comments(0)

1月学期と春学期

まだ、秋学期の真っ最中で、中間試験が終わったところなのですが、大学はもうすでに1月学期と春学期の登録に向けて指導教授との話し合いの時期です。私のところにも、1月学期や春学期に私のコースを履修したいという学生さんからの問い合わせが増えてきております。私は、学生さんには、専攻決定にはキャリアデザインをまずしっかりしてというアドバイスをしておりますが、米国でもまだ確固たる信念をもって入学する学生さんは少ないように思います。
私自身は、23歳のときに今の職業に就く意思決定しましたので、学生さんは18歳ですのでまだ早いほうの選択でしょう。特に、米国もまだ不況なので、親御さんも就職を心配しています。つづきはまた後で書きます。本日はNCに行きますのでそれではまた。
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# by diamondquality | 2010-10-23 21:16 | Trackback | Comments(0)

大学における日米差異をあげるとしたら、まず、学年度の違い、セメスター・学期の違いでしょうか。この差異が学生さんの交流の妨げの1要因になっているとしたら、なんとかして調整してもらいたいとは思いますが、サマータイム制のときのようにきっと非常に難しいかと思っています。米国のほうは、ヨーロッパもそうなので9月から5月までというのは動かしがたいと思われますので、IFRSと同様に、日本のほうが譲歩する必要になってくるのでしょうか。確かに9月入学制度をとる大学も少しずつですが出始めています。
 日本の企業が4月ー3月という暦年で動いており、学校も4月ー3月で、桜満開の中で卒業式、入学式を実施するのは、日本人としては心情的にも変えがたいのでしょう。でも、せめて休みを統一してくれればいいかなと思います。学生さんが休みを利用して留学するということは可能になってくるのですが、今のところ、7-8月のサマープログラムは可能ですが、8月は実質上、米国国民全体は夏季休暇になっていますので、そのような期間に留学という実利を得ようとてもなかなか便益は少ないかと存じます。日本からの留学が減少している昨今です。そういった制度的弊害を減らすなどの手を打たないと難しい気がしております。
 学校だけでも、9月入学ー5月卒業にしたらどうでしょうか。そうしたら、学生さんは米国のサマープログラムに6-7月参加可能で、単位もとれることでしょう。そして、日本の大学もセメスタ―制にして6-7月に日本プログラムを実施すれば海外からも受講者を見込めるのではないでしょうか。
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# by diamondquality | 2010-10-18 00:57 | Trackback | Comments(0)
This diary is from a researcher in the U.S.